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無線wifiルーター ASUS GAMING TUF-AX5400 とiPhone間でWireGuardを設定した

昨日、とても仕様もない記事を投稿しましたが、実は本題はこちらにありまして…。
同じ記事にするとどうもテーマがブレそうなので分けました。

wifiルーターが不調になったときに設定画面を色々眺めていたのですが、VPN設定の画面が大幅に変更されており更にはWireGuardの項目まで!
国産のwifiルーターだと現在もPPTPやL2TPといった接続方式が主流みたいですが、こういう新しい規格はASUSがフットワーク軽く導入してくれる印象ですね~。

という事で今回はタイトルにもあるように、ルーターにWireGuardの設定を行ってiPhoneから繋げられるようにしました!

導入の背景

まずはなぜ導入しようと思ったのか?です。
新しいもの好きってのもありますが、他にも大きく2点あります。

OpenVPNは再接続処理が遅い

OpenVPNも安定して利用はできているんですが、スマホを取り出して使う時に、VPN接続の為に数秒待たされるんですよね。いままではそれでも支障はなくて良かったんですが、PayPay等電子決済を使い始めてからはこの数秒がとても気になるようになりました。
なんせ「支払いはPayPayで!」といいつつスマホ取り出してから画面提示まで一時停止しちゃいますから。
手に持っている物がすくなければ事前に画面だしておくのもありですが、たくさん買うものがあるときはレジに出してからになったりするので慌ててしまいますしね。

頻繁なアップデートによる排除

OpenVPNは他にも少し難点があって、アプリのバージョンアップ後、たまに使えなくなるんですよね。
理由としては、OpenVPN側がサポート外にするのは暗号強度が低い規格だからだと思うので、これはむしろユーザー側に積極的な見直しをかけさせてくれる良い点として捉えるべきですが…
マイペース&ズボラな人間故、そう頻繁に設定変更するのは億劫…。

新しいもの好きなので意気揚々とやっていきますが、WireGuardは高速性が話題になっているもののまだまだ伸びしろが多く、つまりは脆弱性もそれなりにありそうという事だけ心に留めておいた方が良いかと覚悟しつつ…

早速設定していきましょう!

導入手順

アプリのダウンロード

wireguard-app-ios-setting-01-download-ios-apps
iOSアプリをダウンロード

まず初めに、iPhoneでWireGuardアプリをダウンロードしておきましょう。画像にあるアイコンのアプリです。
とりあえず今の段階ではダウンロードしておくだけ。

wifiルーター TUF-AX5400でwireguardを有効にする

tuf-ax5400-wireguard-setting-01-click-to-VPNPage
VPN設定ページをクリック

次はルーターのWireGuard設定画面を確認。
いつも通りTUF-AX5400の管理者ページにログインし、左側項目リストのVPNページを開きます。

tuf-ax5400-wireguard-setting-click-to-WireGuardVPN
WireGuard VPNをクリック

次にWireGuardの文字の方をクリックします。この時点ではまだ右のスイッチをONにはしません。

tuf-ax5400-wireguard-setting-add-client
クライアントの追加

WireGuard設定ページの下部にある「VPNクライアント」の右側「+」をクリックします。

tuf-ax5400-wireguard-setting-click-to-apply
適用をクリック

適当なユーザー名を設定し「適用」をクリックします。ここでのユーザー名は標準のままでも問題ありません。

tuf-ax5400-wireguard-setting-scan-QRCode
QRコード読取

適用するとQRコードが表示されますので、このままにしておいてください。ここで、先にダウンロードしておいたiPhoneのWireGuardアプリを使います。

iOSアプリで設定を読み取る

wireguard-app-ios-setting-02-tap-to-addClient
「トンネルの追加」をクリック
wireguard-app-ios-setting-03-scan-QRCode
QRコードから作成をタップ

アプリを開くと画面の真ん中に「トンネルの追加」とだけ書いてあるのでこれをタップし、下のメニューから「QRコードから作成」をタップします。

カメラが起動しますので、上の設定画面で表示されているQRを読み取ります。

wireguard-app-ios-setting-04-give-a-name
名前を設定
wireguard-app-ios-setting-05-confirm-install
構成追加の警告画面

どういう名前で保存するか聞かれますので、任意の名前を付けて「保存」をタップします。そのとき「このアプリで作ったVPN設定をiPhoneに保管しても良いか?」て感じのメッセージが表示されるので、「許可」をタップします。

たった3ステップで終わり。OpenVPNでも少ない手順でできましたが、まさかそれ以上に簡単に出来てしまうとは!!実際にVPNを使用するときは、iOSアプリ上で右側にあるスイッチをONにするだけでOKです。
もし自宅にNASなどをお持ちでしたら、繋がるかどうか確認する事で検証作業もできます。

使用感

OpenVPNのときと違って再接続するときでも、顔認証が終わってロックが外れたタイミングで右上に「VPN」のアイコンが表示される高速ぶり、これは実際につかってみないと実感し辛いですが、待ち時間が発生しないだけでとても快適です!
先の電子決済の件も見事に解消してくれています!
あと通信速度もOpenVPNの時は24mbpsくらいでしたが、48mbpsくらいでるようになっています!す、すごい…。

しばらく使ってみて問題なさそうだったら、家族のスマホにも全台設定しようかなあ。

→2023/6/6追記:快適すぎてOpenVPNには戻れなくなったので、全台に設定しました!

まだまだ個人利用ではOpenVPNが定番なのかなという印象ですが、新しいもの好きな人、今の運用に少し不便を感じている人はぜひ試してみてください!!

ということでお疲れさまでした!

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