前回に最低限の初期設定を完了させましたので、今回は外出時にも自宅の場所が特定できるように、DDNSの設定を行っていきます。
一番簡単なのはISPで固定IPを契約して設定する事なんですが、何せ支出は簡単に増やしたくないので技術で代用します。
DDNS設定画面に移動
ルーター管理画面にログイン後、画面左下にある詳細設定グループに「WAN」があるのでクリックします。
次に、表示されたメニューに「DDNS」があるのでこれをクリックし、その下の「DDNSクライアントを有効にする」ではいを選択します。
DDNSの内容を入力
上で「DDNSクライアントを有効にする」をはいに設定すると、その下に詳細な入力画面が表示されます。
初めにどのDDNSサービスかを選択し、つづいてホスト名、ユーザー名、パスワードと入力していきます。
私が利用しているNO-IP.comを例にすると
項目名 | 設定値 |
---|---|
ホスト名 | 自分で作成した”hostname”の内容 |
ユーザー名またはEメールアドレス | ログインユーザー名(”username”と書いてある) |
パスワードまたはDDNSキー | パスワード(こちらはそのまま”password”と書いてある) |
の3か所を設定して終わりです。
一通り入力し終えたら、わすれず「適用」をクリックしてくださいね。
あとはVPNの設定後にちゃんとつながるか確認するまで判断つきませんが、DDNSの設定としてはこれで完了です。
DDNSの設定を確認
早く確認したいのであれば外出し、どこかのwifiスポットなどでパソコンを立ち上げて、コマンドプロンプトから「ping (DDNSの設定で入力したhostname)」を行い、無事にIPアドレスが表示されればOKです。
自宅以外のインターネットから確認できれば良いので、お手持ちのスマホでテザリングして確認してもOKですね。
方法は下のように「コマンドプロンプト」というウィンドウズ標準のアプリを立ち上げ、「ping」というコマンドに続き細いスペースで間をあけ、続いて先ほど設定した「ホスト名」の文字を入力してEnterキーを押せばチェックできます。
実際にチェックした内容がこちら。
「タイムアウト」という表現が出ているため一見して失敗か!?と思うかもしれませんが、実際はTUF-AX5400の管理画面トップにある数字の羅列(”WAN IP”というところにある)と、コマンドプロンプトで表示された番号が一致していればDDNSの設定も正常なのでOKです。
※この数字の羅列はIPアドレスといいます。
ではなぜ「タイムアウト」と出てしまうのかというと、pingコマンドは本来、指定した宛先(ここでいう”ホスト名”)が存在していて、かつ起動しているかを確認するためのものなのですが、こと個人的な運用では「起動している」ことを知られる事自体がセキュリティリスクに繋がるので、標準であえて返答しないようになっているのですね。このため、反応がないとして「タイムアウト」と表示されているというわけです。
さて、ひととおりの設定とチェックまで完了したところで、次回はいよいよVPNの設定です。
まずはこれまでも利用していたOpenVPNの利用設定を行い、モバイル端末からこれまで通りに自宅ネットワークやNASに繋がるところまで記事にしていきます。
2022年のアップデートで使えるようになったWireGuardでのVPN設定も記事にしましたので、ぜひ見てみてくださいね~。